書家 という生きかた から。

いちおう 書家 ということで、今までを生きてきた。習字教室を開き18年。 素人百姓で家族の飯米をつくり始めてはや15年くらいになる。22才になってすぐに、ひとまわり歳上の亭主のところに嫁いだ。大学の卒業式の10日後だった。だから就職をしたことがない。シアワセなのかフコウなのか。
たぶんシアワセなのだろうな。金を唸るほど持っていたら、きっとデタラメな人間になってるだろうから。金なんて、適度に楽しめるだけありゃいいのだ。足りりゃええんじゃ。とおもう。

人間は 悩み 悩み抜いて、ふとそこから離れ、ある場所で 人に出会い 深く感動する…そんな時がある。人に出会い、また その人に会いたい と思ったら、もうそこは自分にとって大切な場所で、そこに移って暮らしてもいいと思う。もとの場所に居場所があっても居心地が悪いなら、もう居場所が無いのとおなじだ。そして母親である私がそうしたいと思うならば、娘は私とおなじキモチだと思っていいのだ。 ……という(確固たる)自信がある。